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筋膜・ボディーワーク・ロルフィング®

TC研究会で今年も”ムーブメントを伴う筋膜へのアプローチ”を担当させてもらいます、ロルフィングプラクティショナー(ロルファー)の宮井です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のコラムのテーマは筋膜・ボディーワーク・ロルフィング®️です。

 

極々簡単にこの三者の関係を表すと、”ボディーワークの一種であるロルフィングは筋膜を扱います”ということになります。
では、まずボディーワークとは何かを見ていきましょう。

 

ボディーワークとは?

人間の健康を構成する三つ要素である”ボディー(身体)”、”マインド(精神)”、”スピリット(魂・霊性)”を互いにつながりがあるものと捉え、ボディーに対してワーク(働きかけ)し、他の二つの要素も含め全人間的に”Well-being(良い状態でいること)”をもたらすアプローチを指しています。

ロルフィングの他に、フェルデンクライスメソッド、アレクサンダーテクニーク、エサレンマッサージ、ヨガ、ピラティス、太極拳などが含まれるとされます。

スピリット(魂・霊性)なんて言うとオカルト臭く感じてしまう方もいるかも知れませんが、海外では”スピリチュアルフィットネス”という言葉を良く耳にするようになりましたし、世界保健機関(WHO )憲章にも提案された事があるなど無視できない概念になりつつあります。

ボディーワークと言う言葉が使われはじめたのは、1960年代にアメリカで起こった”人間性回復運動(主に心理学者を中心とした人間の潜在能力を探求しようという潮流)”の中心施設であった、カリフォルニアのエサレン研究所であったようです。当時そのエサレンの住人であったゲシュタルト療法の創始者 Fritz Perls が、ロルフィングを受けたところ、身体的にも精神的にも健康になったことに感銘しロルフィングをエサレンの活動に取り入れました。こんなエピソードからもロルフィングとボディーワークの関連性がうかがい知れます。

 

ロルフィングとは?

アメリカの生化学者アイダ・ロルフ(1896-1979)が考案した重力との調和をゴールに、筋膜をはじめとした結合組織に働きかけて、身体を統合するボディーワークです。

1940年代に筋膜にストレッチや圧を加えると組織が動くことに気づいたロルフ博士は「筋膜を本来あるべき位置に動かして身体のバランスを整える」ことを基本原理とし、自らの施術をStructural Integration(構造の統合)と呼び発展させ続けました。いつしか彼女から施術を受けることを”ロルフする”、つまり”Rolfing(ロルフィング)”と呼ばれるようになりました。

その後、ムーブメントや気付き・感じ方を重視する手法の導入により、より多様性を増したアプローチになってきています。

 

ロルフィングのセッション

一対一で行うロルフィングの個人セッションは、主に筋膜に対して徒手的にアプローチする”手技”、五感やイメージなどを用いる”知覚”、動きを用いる”ムーブメント”の三つを織り混ぜて行われます。

また、10回のセッションを通して全身をバランスするように組み立てられた”ベーシック10シリーズ”がロルフィングセッションの基本として存在し、初めてロルフィングを受けられる方には勧められています。

 

ロルフィングは治療ではない
世の中に数ある手技療法、医療機関や治療院で行う処置や施術とロルフィングの違いは何でしょうか? ここでは三つのパラダイムに分けて見ていきます。

第一パラダイム:治療意図のない純粋に安楽やリラックスを目的としたもの

第二パラダイム:外科的手術や矯正技法など特定の痛みや症状の除去を目的とする治療、処置など

第三パラダイム:心身を一つの存在として見なし、その統合を助ける全体論的なアプローチや身体教育など

とすると、ボディーワークであるロルフィングは第三パラダイムに属します。
例えば、膝の痛みを治してもらいたいというクライアントが来てもロルフィングでは直接膝を治しにかかることはありません。初期の段階でクライアントは痛みのある膝に注意が向いてしまうのは仕方のないことですが、全体を意識するロルフィングを体験する中で、他の部位へのアプローチで膝の症状に変化が生じることや、膝以外にも生き生きとした自分の体が存在していることに気付きはじめるはずです。自らの体の捉え方が変わる(パラダイムシフト)と行動や周囲の環境への認識が変化するかもしれません。痛みがあることで必要以上に減らしていた外出の機会が増えるかもしれませんし、どことなく楽しみ切れずにいた友人との一時を取り戻せるかもしれません。

このようにボディーワークであるロルフィングはボディーに働きかけることでマインドやスピリットにまで影響を与え、人生をより豊かなものに変えていける可能性を秘めていると感じています。

 

まとめ

すべての臓器・器官に浸透し人体をひとまとめにしている筋膜。その筋膜への働きかけが気付きを生み、自身や世界の捉え方が変わって行く。自分が変わると周りが変わる。そういった体験をする人が増えることで世の中が変わっていく。大袈裟かも知れませんが、そんなお手伝いができれば嬉しいなと密かに思っております。

 

 

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